慣れない枕と大きないびきで、昨晩は眠れなかった人もいたようだ。「全然眠れなかったよ」と言っていたTezukaさんの隣に寝たAoちゃんが、そのTezukaさんの大きないびきに悩まされたらしい。
美工のYamadaさんとItonagaさんは、朝4時に起き、スケッチブック片手に出て行った。それをさかいに何人かが起きだし、散歩に出たようだった。スケジュール表では、朝6時から太極拳の練習になっている。結局、Tezukaさんだけが起きてこなかった。
部長のAoちゃんの指導のもと、太極拳の練習をした。細かなところまで、部長のチェックが入った。一通りの演武を終えて、Itonagaさんの指導でラジオ体操をした。NHKラジオの体操音楽を聴くのも何十年かぶりだ。「ラジオ体操第2」まで終え、さらに太極拳の練習を重ねた。朝の空気がおいしかった。
朝食は、昨晩炊いておいたご飯をおにぎりにして食べた。茹で卵、冷やしたトマト、レタス等もあり、食卓はにぎやかだった。パンとコーヒーもセルフサービスだ。その時点でも、まだTezukaさんは布団から離れない。困ったものだ。
朝食を終え、準備を整えて「茶臼岳登山」に出発する。Tezukaさんにも無理に起きてもらった。朝8時30分に家を出た。ちょっと霧雨模様だ。雨だと断念するしかないかな、と思っていた。
近くのコンビニで、おにぎり・サンドウィッチ・お菓子・飲み物を買い、登山口に向かった。途中、ロープウェーの入口で5人が降りた。自力登山をするのは5人だ。話に聞くと、茶臼岳に登るロープウェーは4分半ほどの乗車時間とのことだ。ただ、自分は乗ったことがない。
ロープウェー組と自力登山組は、お互い、携帯電話で連絡を取り合おうと約束した。結果としては、電波が入らなかったり、話し中だったりして連絡はできなかったのだが・・・。登山口に近づくにつれて、山は晴れてきた。きっと仲間の中に晴れ男がいるのだろうヨ。
最長老のNekoさんや、山登りは初めてというMuraoさんも自力登山挑戦組だ。さらにはハイキングが好きだというNakadaさん、Aoちゃんも登山組だ。目標は肩の避難小屋だ。峠の茶屋のおばさんに聞くと、ものの1時間もあると登れるよとのことだ。
元気に出発した山登り初挑戦のMuraoさんは、もうバテ気味だ。疲れた時はいつでも声をかけてよ、休むからと話しておいた。結局、10分おきに休もうよとの声がか
かった。谷筋から上がってくる風が、ひんやりして本当に心地よい。いろいろな花も咲いている。そうこうしているうち、あっという間に肩の避難小屋に到着した。10時過ぎだった。
結局ロープウェー組とは連絡が取れなかった。一休みして、このまま頂上アタックを目指すことにした。約1時間の道のりだ。平日なのに、山登りを目指す人は多かった。多分、大半がロープウェー乗車組だろうけど。
ゆっくりゆっくり、しかも休み休み登ったが、とうとう1915メートルの頂上に到達した。初めて山登りしたMuraoさんの喜びはひとしおのものだったのではなかろうか。それにしても、最長老Nekoさんの動きは軽やかだった。足の運びが全然違う。毎朝の散歩のたまものとは言うが・・・。
頂上で、美味しい昼食を食べた。コンビニで買ったキュウリのお新香がおいしかった。それと下から担いできた水もおいしい。雲を眼下に眺め、雲上人の気分だ。景色も最高だった。あらためて初登頂のMuraoさんの感想は、「山登りは楽しいものだ」。
しばらく山頂の空気を満喫し、下りはじめた。肩の避難小屋に降りたら、ロープウェー組が食事をとっていた。再開できた喜びを皆で祝った。
それにしても、よくぞTezukaさんはここまでこれたものだ。ちょっと無理をしたのではないのか。しかし、ここまで来たからには自力で下山するしかないのだ。ロープウェー口まで行くのも大変だ。
下山は、Tezukaさんの面倒を部長のAoちゃんが見るということで、2組に分かれて降りてきた。先発組は、ものの30分ほどで登山口の峠の茶屋に降りた。Masakoさん、Eikoさんの足取りは特に軽やかだった。
後発組は、それから30分もかかっただろうか、無事に下山できた。Tezukaさんは青息吐息だったが、それでも登山の喜びに浸っていた。何事もなくてヨカッタ、ヨカッタ。
帰ってきて、「萌芽の湯」温泉に行った。まるで貸し切り状態だった。朝早くからの行動で、芯の底から疲れた。しばらく休憩所で昼寝をしたら、元気が戻ってきた。
さあ、帰って夕食の支度だ。皆それぞれ役割分担をした。厨房を司るのは、矢張りNekoさんだ。火おこしに若干問題のあるMuraoさんの補佐にYamadaさんがついてくれた。女性3人と私で買い物に出た。
スーパー「いけがみ」で、お刺身を注文した。さらに見つけたのは殻付カキだ。5個買おうかと言ったら、Masakoさんが「喧嘩になるので全員1個づつ買ったら」という。それが正解だった。
Nekoさんの今晩の献立は、「お好み焼き」のほかに「そば粉を入れたすいとん」だという。さらに買う求めてきた「お刺身」だ。足りなければいつでもソーメンを茹でられる体制はとっておいた。
遅れてきたKiyoyamaさんが仲間に加わり、豪華な晩餐会が始まった。昨晩と違い、手際がよく6時ころには食事にありつけた。殻付カキも無事全員にわたり、炭で焼き始めた。ところが、殻がなかなか割れない。一悶着した上で、マイナスドライバーがないかという。工具箱から取り出して、ようやく開くことができたのはご同慶の至りだ。
昨晩に引き続き、“長々と自己紹介”をしあった。ところが、トリに立った最長老のNekoさんの話が終わらない。「ピエール・カルダン」物語で30分も演説をしていただろうか。自分には3つの才能がある、一つはデザイン力、二つは製作能力、3つ目はそれを売る力だという。本当に聴いていて飽きなかった。しかし、夜は短いので続きは次の機会にと引き取ってもらった。
10時前には、皆床についていた。さすがに朝が早かったし、茶臼登山で疲れたいたのだろうか、ぐっすり眠れた。