№593 民主党政権への期待
昨日に引き続き、今回の総選挙についての感想を書いてみたい。昨日の記事は、「自民党政権がいかにダメだったか」ということを書いた。今日は、民主党政権への期待について触れてみたい。
しかし、今回の選挙での民主党の308議席という地滑り的な勝利はすごいものだった。前回の“郵政選挙”といい、今回の選挙といい小選挙区制は怖い。まあ、参加する有権者にとっては面白くもあるのだが。政権へのダメダシがはっきりわかる。
それにしても、自民党政権は、官僚機構との馴れ合い、官僚機構へのもたれあいで成り立ってきた政権だ。自ら政策立案が出来ない政党に成り下がっていなかったのか。従って、官僚のやりたい放題に歯止めがかからなかったのではなかったか。
例えば天下りの問題だ。高級官僚が、次々と自分の天下り先を作っては、そこの理事長になっていく。2年、3年の在勤で何千万円という退職金をせしめ、次の天下り先へと渡ってゆく。これにも全部むだな税金が使われているのだ。
民主党政権が、これにメスを入れようとのことだ。無数にある財団、基金等にどこまで手が入るのかはわからない。官僚組織は頭が良いし、やり方も巧妙だ。簡単には、民主党から調査が入ってもしっぽを出さないように隠しているのだと思う。しかも、自分の組織を防衛するため必死になるだろう。そこをどこまで切り崩せるものなのか。
しかしどんなに時間がかかっても良い。一つ一つぶっ潰していって欲しい。例えば「みんなの党」の渡辺喜美を起用してもいいじゃないか。彼の公務員制度改革に対する情熱は、今でも脳裏に浮かぶ。渡辺喜美がいう、官僚組織はどんなに失敗しても責任を問われない、という制度もぜひ改変してもらいたいものだ。
今回の民主党の政策で共感を覚えたのは、「国家戦略局」構想である。民主党の提起したマニュフェストの実行監視機関である。
従来の自民党政権では、国家予算は官僚が作ってきた「概算要求」に財務省が手を入れ、政治家、地方首長の陳情等で本予算を作り上げてきた。自民党の政策というよりは、官僚が作った予算を自民党が追認するという形だった。
民主党のマニュフェストによると、「概算要求」方式ではなく、民主党のマニュフェストで謳いあげた主要政策を実行することに重きを置いた概算予算を「国家戦略局」で作り、それを叩き上げるという。
「国家戦略局」の使命はそれだけではない。各省庁にまたがる何兆円もという膨大なむだを暴き出し、それを有効に使うための戦略を練る機関だという。どんな力量を持つ人が長になるのかが大事だと思うが、大いに期待したい。
さらに政治主導で政策を実行するために、各省庁に100人規模の国会議員を送り込むという。派遣された国会議員で政策を練り上げ、その実行を官僚に迫るのだという。今回当選した民主党議員のほぼ半数は新人だ。手練手管の官僚組織で主導権をとるのは並大抵のことではない。ただ、その言うや良しだ。
そのほかにも、ばら色の「金ばら撒き政策」を多く出してきていた。「子ども手当」「高校無料化」しかり、「暫定税率の廃止」「高速道路の無料化」、「農業の個別補償」等のばら撒きだ。
しかしぜひ考えてもらいたいのは、国家に860兆円もの借金があることだ。自民党政権が作った借金といえども、返さなければならないのは時の政権だ。それに対する方針をぜひ出してもらいたいものだ。さらには、借金返済の道筋をつけてもらいたい。
いずれにしろ、戦後一貫して支配してきた自民党体制を崩すのは並大抵のことではない。私は、まあ4年間かけてどこまで出来るのか、自民党政権のような無責任な投げ出しのないように祈りながら、温かく見守ってゆきたいと思う。





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