カテゴリー「経済・政治・国際」の5件の記事

2009年9月 2日 (水)

№593 民主党政権への期待

 昨日に引き続き、今回の総選挙についての感想を書いてみたい。昨日の記事は、「自民党政権がいかにダメだったか」ということを書いた。今日は、民主党政権への期待について触れてみたい。

 しかし、今回の選挙での民主党の308議席という地滑り的な勝利はすごいものだった。前回の“郵政選挙”といい、今回の選挙といい小選挙区制は怖い。まあ、参加する有権者にとっては面白くもあるのだが。政権へのダメダシがはっきりわかる。

 それにしても、自民党政権は、官僚機構との馴れ合い、官僚機構へのもたれあいで成り立ってきた政権だ。自ら政策立案が出来ない政党に成り下がっていなかったのか。従って、官僚のやりたい放題に歯止めがかからなかったのではなかったか。

 例えば天下りの問題だ。高級官僚が、次々と自分の天下り先を作っては、そこの理事長になっていく。2年、3年の在勤で何千万円という退職金をせしめ、次の天下り先へと渡ってゆく。これにも全部むだな税金が使われているのだ。

 民主党政権が、これにメスを入れようとのことだ。無数にある財団、基金等にどこまで手が入るのかはわからない。官僚組織は頭が良いし、やり方も巧妙だ。簡単には、民主党から調査が入ってもしっぽを出さないように隠しているのだと思う。しかも、自分の組織を防衛するため必死になるだろう。そこをどこまで切り崩せるものなのか。

 しかしどんなに時間がかかっても良い。一つ一つぶっ潰していって欲しい。例えば「みんなの党」の渡辺喜美を起用してもいいじゃないか。彼の公務員制度改革に対する情熱は、今でも脳裏に浮かぶ。渡辺喜美がいう、官僚組織はどんなに失敗しても責任を問われない、という制度もぜひ改変してもらいたいものだ。

 今回の民主党の政策で共感を覚えたのは、「国家戦略局」構想である。民主党の提起したマニュフェストの実行監視機関である。

 従来の自民党政権では、国家予算は官僚が作ってきた「概算要求」に財務省が手を入れ、政治家、地方首長の陳情等で本予算を作り上げてきた。自民党の政策というよりは、官僚が作った予算を自民党が追認するという形だった。

 民主党のマニュフェストによると、「概算要求」方式ではなく、民主党のマニュフェストで謳いあげた主要政策を実行することに重きを置いた概算予算を「国家戦略局」で作り、それを叩き上げるという。

 「国家戦略局」の使命はそれだけではない。各省庁にまたがる何兆円もという膨大なむだを暴き出し、それを有効に使うための戦略を練る機関だという。どんな力量を持つ人が長になるのかが大事だと思うが、大いに期待したい。

 さらに政治主導で政策を実行するために、各省庁に100人規模の国会議員を送り込むという。派遣された国会議員で政策を練り上げ、その実行を官僚に迫るのだという。今回当選した民主党議員のほぼ半数は新人だ。手練手管の官僚組織で主導権をとるのは並大抵のことではない。ただ、その言うや良しだ。

 そのほかにも、ばら色の「金ばら撒き政策」を多く出してきていた。「子ども手当」「高校無料化」しかり、「暫定税率の廃止」「高速道路の無料化」、「農業の個別補償」等のばら撒きだ。

 しかしぜひ考えてもらいたいのは、国家に860兆円もの借金があることだ。自民党政権が作った借金といえども、返さなければならないのは時の政権だ。それに対する方針をぜひ出してもらいたいものだ。さらには、借金返済の道筋をつけてもらいたい。

 いずれにしろ、戦後一貫して支配してきた自民党体制を崩すのは並大抵のことではない。私は、まあ4年間かけてどこまで出来るのか、自民党政権のような無責任な投げ出しのないように祈りながら、温かく見守ってゆきたいと思う。

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2009年9月 1日 (火)

№592 自民党の歴史的“大敗”

 このたびの総選挙で自由民主党が“歴史的惨敗”を喫した。非常に感慨深いものがある。

 思えば、戦後60数年間、ほぼ一貫して自由民主党がこの日本を支配してきた。世界を見渡してみても、独裁国家は別として、民主主義国家でこのような例はなかった。その体制が崩れたのである。

 それにしても“小泉郵政選挙”以来、自民党のドタバタだけが印象に残るこの4年間だった。特に恥ずかしい思いをしたのは、次々と総理大臣が変わっていったことだ。安倍が投げだし、福田も突然の辞任、マンガ好きの読み間違い首相・麻生に政権をゆだねたのは、決して日本国民の判断ではなかった。

 そういう意味では、自民党内の“政権タライ回し”であり、“国民不在の政権交代”だった。それに結果として手を貸したのは公明党である。自民党の党内事情での「無責任体制」に呆れ果てていたのは、自分だけではなかったはずである。

 その証拠に、2年前の参議院選挙で与党が敗れ、自治体の首長選挙で野党候補が次々と勝利し、近くでは都議選での野党の地滑り的な勝利と、国民の自民党政権に対する“ノー”は既に突きつけられていたのだ。

 そういう事実があるにもかかわらず、ぎりぎりまで政権を延命させてきたのは民主主義にあるまじき“悪あがき”だと有権者に受け取られたことは間違いない。

 それにしてもこの2~3年の自民党の「人材不足」は目を覆うばかりだ。自民党には、ほとんで魅力的な政治家がいなかった。しかも世襲議員だけが、目立つ政党だった。さらには、官僚の言いなりになる醜悪さも見せつけられた。

 「もうろう会見」をした2世議員を見て、ほとんどの日本人は驚き呆れてしまった。緊張感を欠いたまま国際会議に出席する大臣を見て、ああこれで自民党は終わったなと思ったことだろう。「絆創膏大臣」もひどかった。

 しかも、この総選挙での自民党の選挙運動も最低だった。一生懸命民主党の非をあげつらっていたが、自民党の政策はちっとも見えてこない。「責任力」をポスターに掲げていたが、無責任政党に責任力とは呆れたものだった。その感性の貧しさも、国民はじーっと見ていたに違いない。

 まあ、「賞味期限の切れた」自民党は負けるべくして負けたのだ。しかも大敗して・・・。

 これから民主党がどうなるのかはわからない。しかし、出鱈目な自民党政権に鉄鎚を下した国民の審判は健全なものだったと思う。まだまだ心の目は曇っていないのを見て安心した。(この話題は明日に続く

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2009年7月15日 (水)

№544 東京都議会選挙の結果を見て

 このブログでは、あまり「政治ネタ・宗教ネタ」は扱ってってこなかった。取り上げてこなかったからといって、自分には関心がないかというと、おおありなのだ。ただ意見を異にする人も多いと思い、避けてきた。

 今日は、普段から思っている“最近の日本の政治”について語ってみたい。

 このところ、地方政治で自民党が連戦連敗だ。当然だと思う。そもそも今の衆議院の自民党の議席は、小泉の“郵政選挙”での大勝ちの賜物なのだ。しかもあの郵政選挙も小泉の“ダマシ”にまんまと乗せられて、ムード選挙での自民党大勝だった。

 しかし“ダマシ”に気がついても、遅かった。この4年間の自民党のテイタラクぶりには呆れるばかりだ。小泉じゃないけど、笑ってしまう。一番象徴的なのは、総理大臣の椅子のたらい回しだ。この3年間で、3人の総理大臣が国民の信任を得ないまま、自民党の党利党略で変わってきた。

 どんなに首をすげ替えてみても、小泉のようなカリスマ性を獲得できるはずがない。案の定、次々と誕生する政権は短命で終わった。当たり前である、国民の信任を得ていないのである。

 一番最近の国政選挙は、一昨年の参議院選挙である。その選挙で、すでに国民の審判は自民党にノーの決断が下されていたのである。その後、飽きもせず、自民党政権は悪あがきをしていたかのように見える。しかも、ますます泥沼に嵌っていっている。

 その悪あがきに乗っているのが公明党だ。公明党も全く同罪である。今回の都議選で公明党が全員当選したので、また、公明党がつけあがるだけだ。

 私の気分では、もう少し共産党にがんばってもらいたかった。共産党も選挙戦略を間違えたのではなかったのか。特に、公明党の票を食えなかったことに歯がゆい思いをしているのは自分だけだろうか。

 国民のこういう呆れた気分が、最近の地方選挙の結果として出てきているのである。こういう状況を読みもせず、相変わらず総理の首をすげ替えて次の選挙を乗り切ろうという動きがあるようだ。二の句がつげない。KYというか、国民の気分が全く読めていない。

 自民党の連中は、国民をバカに仕切っているのだ。挙句の果てに、東国原というタレント知事まで押し立てて乗り切ろうとする。ここまでコケにされていて良いものだろうか。自民党政権には鉄槌を!だ。

 しかし注意しなければならないのは、次の選挙で民主党が勝ちすぎることだ。今のままでは、次の総選挙では総雪崩現象で自民党の惨敗に終わるだろうが・・・。その後に、前回の郵政選挙と同じ現象が起きないかと心配だ。中選挙区制と違って、小選挙区制はそのような危険がある。例えば今回の東京都議会選が小選挙区制だったら、自民党は全滅だったろう。

 与党と野党が議席が接近していて、緊張して議会運営が出来ている状態が一番良いのだと思う。真剣な議論もそのような状態で起こる。

 しかし、戦後60年余りの自民党政権に飽き飽きした気分でいるのは自分だけではないだろう。今の官僚に頼りきった自民党政権から、官僚政治打破を掲げる民主党に一度やらせてみたらどうだろうか。

 それでだめなら、また自民党に戻したら良い。今の自民党の迷走を見ていると、少々時間がかかっても民主党の失敗が許される時間が日本にはある。たえず、政権交代可能な政党が複数あるのが良いのではないか。

 民主党が政権をとっても、失敗することが多いと思うが、どこまで許容できるのか、国民の度量が試される。それでも、二世・三世議員が占拠する今の自民党政権よりもよっぽどましだと思う。

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2009年1月21日 (水)

№369 アメリカに「オバマ新政権」誕生

Photo  全世界から大きな期待の眼差しを受けて、いよいよアメリカに「オバマ新政権」が誕生した。

 それにしても、ブッシュ前大統領の8年間は異常に永く感じられた、と思っているのは私だけだろうか。2001年の1月に誕生したのだが、その年の9月11日のニューヨーク・テロで、ブッシュは完全に狂ってしまったとしか言いようがない。まあ、最初から狂っていたのかもしれないが・・・。

 アルカイダ掃討作戦で、アフガニスタン、イラクに戦争を仕掛けていった。結果としては泥沼に陥り、最後までそのことがブッシュを苦しめた。昨年の暮、イラク訪問で、記者会見の席上、出席したある記者に靴を投げつけられたのが、彼の政策がこんな結果に終わったという印象的なシーンであった。世界中の笑いものにもなった。

 今回のイスラエルのガザ地区攻撃を見ても、最新鋭の大武力で赤子の手をひねるような無法なことをしているイスラエルに、唯一、説得力を持つアメリカのブッシュ政権は傍観をしている。全くひどいものだ。

 さらに、ブッシュが政権を引き継いだときには絶好調だったアメリカ経済も、この8年間でズタズタになってしまった。挙句の果てに世界経済にも、「100年に1度」という未曾有の危機をもたらした。ブッシュ政権の政策の誤りがここに窮まれり、という感じである。

 世界国中、どこを訪問してもブーイングで迎えられたアメリカ大統領は、かつていたのだろうか。ブッシュの時代には良いことが一つもなかった、というのは言いすぎであろうか。

 2000年の大統領選挙で、「フロリダの不正」で大統領に当選したブッシュだが、もしブッシュでなくゴアが政権についていたら、というもしも話がこの前もあるラジオ放送で語られていた。

 ゴア前副大統領の、地球温暖化阻止の活動は立派なものだ。2006年に上映された映画『不都合な真実』を見るにつけても、こんなに立派な大統領候補も、アメリカにはいたのにね。残念ながらブッシュは、地球環境問題についても、なんら寄与はしなかった。

 本当にアメリカ大統領という職は、良くも悪くも、世界を変える力を持つ。その意味では、日本のオソマツな総理の「コップの中の嵐」とは全く違う。

 今回のオバマ当選には、全世界が注目もしているし、大きな期待もかけら200901218341741n れている。世界を覆っている暗雲を、果たして彼は払ってくれるのか。

 期待が大きいだけに、潰されなければいいがなと切に思う。まず願うのは、暗殺されることなどなく、無事に8年間を勤めあげてくれることだ。

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2008年11月 7日 (金)

№294 アメリカ大統領選挙

 Photo147856   アメリカ大統領選挙が開票になり、デレク・オバマ氏が地すべり的な勝利で大統領に選任された。有色人種の当選も画期的だが、彼の考え、演説に感動した人も多いことと思う。他国の選挙で、これほど興奮することもめったにない。アメリカ国民だけでなく、世界の誰もがこの当選を喜んでいるように思う。

 アメリカ大統領は、誰がなるかによって、世界に及ぼす影響はものすごく大きい。今のブッシュの8年間は後世に、「最悪の時代だった」といわれかねない。その始まりは2001年9月11日のアルカイダによるテロだった。それを境に、一直線に戦争にのめりこんでいったブッシュ・アメリカ。そういう点で、ブッシュに同情しないわけでもないが・・・。それにしても、ブッシュの打つ手打つ手が世界を破滅に追い込んでいくようだった。

 仕掛けた戦争はうまくいかない、訪問国ではブーイングと戦争反対のデモに見舞われ、経済では大失政を繰り返す。地球環境には無理解で、世界の経済までもが最大のピンチを迎えることになった。最近では、このようなブッシュ政権に、皆、飽き飽きしていた。アメリカ国民は、前回の大統領選では最悪の選択をした。

 そこに、《CHANGE(変革)》を掲げて名乗りを上げたオバマには、アメリカ国民のみならず、世界が歓呼の声で迎えた。あらためて、アメリカの大統領の世界に及ぼす影響力の大きさに驚ろいた。

 経済・国際関係・国内政治がズタズタになっているアメリカを建て直すのは、容易でないように思う。しかしオバマのメッセージ《Yes  We Can(やればできる)》は、人々を奮い立たせる。何かできそうな気にさせる演説にも興奮した。

 オバマは、ブッシュがやらなかった地球環境保護のために、二酸化炭素削減に取り組むと言っているし、国民健康保険制度の構築にも取り組むということだ。イラク撤退も打ち出している。富の一極集中に、所得配分の見直しも主張している。国際関係も見直すといっている。大いに期待したい。

 ただ、ニュースをみていると、一方でオバマ暗殺の危機が公然と言われている。一発の銃で民主主義をズタズタにしてしまう、アメリカでの銃の野放しもこれでいいのか、ぜひ再検討をしてもらいたいものだ。

 翻って、日本政治を見てみる。相変わらず《変革》がないのに愕然とする。麻生が何をやっても上滑りにしか見えない。矢張り、選挙の洗礼を受けた上で、政策の遂行をするべきじゃないかな。

 今の自民党は、選挙を怖がっているように思えてしょうがない。それだけ自信をなくしているのだ。

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