カテゴリー「ニュース」の2件の記事

2012年3月12日 (月)

№1,531 米軍『トモダチ作戦』

 昨日は、《東日本大震災》関連のニュースを終日テレビで見ていた。それにしても、一つ一つの話しに物語があり、それぞれに大変な思いをして、この一年を過ごしてきたことがよく分かった。

 その中でも、私が最も印象に残った番組が、【テレビ朝日】が放映していた『3・11映像の証言~』だった。米軍の『トモダチ作戦』は時々はニュースにはなっていたが、昨日の番組で、不勉強にして、私には初めて知ったことだった。

 地震発生直後、日本政府からの救援要請以前から、この作戦は動いていたという。米軍のウィラード司令官が、「日本を救援しよう」と作戦を発令した。たまたま中東に向かっていた、10万トン級の航空母艦【ロナルド・レーガン】を急遽日本の支援に向かわせたという。

 母艦の上では、支援物資の整理に余念がなかった。しかし、その時に福島原子力発電所の爆発が報じられた。支援に向かう上で、放射能汚染の危険にさらされることになる。一人一人に、その危険性を説明した後、支援に参加するかどうかを問うた。そしたら、その危険も顧みずに、全員参加というのだ。

 航空母艦で陸地に近づくことはできない。そこからヘリコプターに救援物資を乗せて、災害現場に運ぶ。ただ、米軍には災害現場の様子が分からない。SOSのサインを目印に飛んだようだ。そして、430人余りが避難していた現場に水や食料、衣類を運ぶ様子が映し出されていた。気が抜けていた避難民に、大きな灯りをともしたことはいうまでもない。

 更に、気仙沼の沖に浮かぶ大島の様子の報告もあった。島は壊滅状態で、自衛隊の支援もままならない。港も大きな被害を受けていて、救援船が入れないような状態だった。米軍は海兵隊を中心に、揚陸艇【エセックス】で港とは反対の地に上陸をした。歩いて港に入り、瓦礫の片付けをしてくれたようだ。なんと、6日間でほぼきれいになったという。

 ある少年との交流も描かれていた。港の前にお店を持っていた家の子、航君だ。大変な心的ショックを受けていて、何も考えられない状態だったという。ただ、熱心にシャベルで土を盛っていた。米軍が彼の手助けをして【明日に架ける橋】を作ったという美談だ。

 米軍の支援物資で息を吹き返した三陸海岸の被災地が多かったことは、あまり報じられていなかったのではなかっただろうか。少なくとも、私は初めて知った。

 米軍というと、どうしても沖縄の普天間基地とリンクしていて、マイナスイメージしかもっていなかった。こういう事実があったことは、もっともっと報じられていいのじゃないか。このことがあったからかどうかは知らないが、今朝の新聞では『内閣府調査によると、米に親しみを感じるが、今までの最高で82%』とあった。そういえば、先日の報道で『自衛隊に対する信頼度は92%』という調査もあった。

 こういう非常時には、政府には信頼を寄せることができなくても、被災地支援に立ち上がる軍にはシンパシーを感じるという表れなのかもしれない。米軍の『トモダチ作戦』の報道を見ながら思ったのは、【われわれは世界の仲間に生かされているんだ】。

 オレガオレガということではなく、皆の叡智を結集すると、出来ないことはないと強く思った一日だった。

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2010年6月14日 (月)

№881 はやぶさ号、地球に帰還

 

 今朝の新聞の一面トップに「はやぶさ号【小惑星イトカワ】からの60億キロ、7年間の旅を終えて無事地球に帰る」という記事が踊っていた。本当にお疲れ様でした。

 それにしてもすごいことだね。本来4年で帰るミッションのようだったが、様々なトラブル続きで、結局帰還まで7年かかってしまったということのようだ。このニュースには久し振りに、胸を踊らせた。

 ともかく、一度は4つあるエンジンが全部だめになったというのだ。それを2つのエンジンをつないだら、一つのエンジンとして再生したというから、遠隔操作でそんなこともできるんだと驚かされた。

 さらには、一時音信不通になり、人工衛星が行方不明になった。ミッションの担当者が丹念に信号を拾い続けたら、一ヵ月半後にその微弱電波をキャッチしたという。このことも科学の進歩と驚くが、担当者の忍耐にも敬意を表したい気持ちだ。一度電波を見失って、再度見つけ出したことなど、過去にはなかったという。

 「はやぶさ」は【小惑星イトカワ】に2度にわたって降りたったようだが、これも機器の不調で果たして小惑星の砂を拾い上げられたかどうか、カプセルの中身を調査してみないとわからないらしい。

 この砂にはどういう意味があるのかというと、太陽系の出来た歴史がわかるという。しかも、一粒の砂でもあれば組成調査ができるというのもすごい。宇宙の歴史を紐解く重大な秘密が隠されているかもしれない。

 様々なトラブルを克服して、「はやぶさ」のカプセルがオーストラリアの砂漠に着地したのを確認できた、という報もすごい。そのカプセルは直径40㎝、高さ20㎝という小さなものだ。その落下した場所を特定するというのは、砂漠の中に砂粒を探すようなものではないのか。

 天体ショーとして、「はやぶさ」が燃え尽きる映像が鮮やかに映し出されていた。きれいな花火のようなものだったが、欲をいえば、燃え尽きないようにして地球に生還を果たすことができなかったのだろうか。それも、ものすごく金のかかることだろうけどもね。

 先の事業仕訳で、「日本は一番になる理由は何ですか」と連舫さんが、コンピュータ開発で言及していたが、このテレビ画像を見ると宇宙開発事業には一番になるほど金をかけても良いのではないかと思ってしまった。

 また、先日のニュースで、韓国が人工衛星打ち上げに二度目の失敗をしたという話があった。人工衛星の打ち上げ技術というのは、それほど大変な技術なのだろうと思う。しかも、この科学技術の日進月歩の時代に、7年前に打ち上げた人工衛星というのだから、日本のロケット技術にはもろ手を挙げておめでとうをいいたい。

  ロケット技術で思い出されるのは、糸川英夫博士が最初にペンシルロケット実験をしたのが秋田のわが町の海岸であった。実験が始まったのが1955年というから、私が小学校4年生のころだった。ロケットの爆発音と空に上がった白煙を今でも思い出す。

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