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2013年12月21日 (土)

№2187 桟雲の会忘年会

 俳句同好『桟雲の会』の定例会兼忘年会があった。この会は結成して2年になるが、未だもって飲み会をやったことはなかった。今年最後の会だし忘年会をやろうよ、と提案したのも例によって私だ。

 この会は、普段は埼玉県民活動総合センターのセミナールームで行われている。皆さん車で参加する方が多く、帰りに一杯というわけにはいかないのだ。忘年会となると、会場をどこにするのかが問題になる。幸い、Yamahiko先生の自宅一階が空いているという。そこに食料や飲料を持ち込みでやろうということになった。

 とはいっても、俳句の会だ。第一部は定例会をやった。午後1時に始まった句会は、時間の制約がないだけに延々と続いた。普段は5時前には終わるのだが、この日は句会終了が5時半になった。

 それにしても名人とはすごいもので、私の下手な俳句でも、先生の手が入ると見違えるようになる。持ち寄る句は兼題一句に普通句五句だ。さらに、会が始まると即興で席題一句を作成する。各々の七句が選句となる。例のごとく、この日の私の俳句と、添削句を紹介したい。

(原句)熊手持ち山と積み上げ夕焚火

(添削句)熊手掻き落葉を集め夕焚火

 私は季重ねになると思い、「山と積み上げ」と苦心したのだが、これでは意味が分からないという。添削句で「落葉」と「夕焚火」が季重ねになるが、「夕焚火」の言葉が強いので、これでもOKだという。添削句の方がずっとすっきりしている。さらにもう一句。

(原句)水道栓閉めて備ひし冬に入る

(添削句)山荘の水道栓閉め冬に入る

 参加者から「私の原句では、なぜ水道栓を閉めなければならないのかわからない」という声が上がった。那須の家の話だと話して納得してもらったのだが、原句からはそのニュアンスが出てこないのだ。これも、添削の手が入ってすっきりした。

 会員から70句以上の堤句があるが、その半分くらいに先生のコメントが入る。コメントの句に対して作者と先生のやり取りがあるので、4時間以上の句会でも、時間が足りないくらいなのだ。本当に、句会が終わるとぐったりする。

Dsc00164 Dsc00163  さて、今日は忘年会だ。資料を全部片付け、テーブルの上には回転寿司屋さんから取り寄せた寿司の大皿、さらにはおつまみセットが並ぶ。私が買いだしてきたビール、乾きモノも開けられ、テーブルいっぱいになった。先生の乾杯の音頭で忘年会が始まった。

 どうしても、話題は俳句の話である。先生は【写生俳句】を唱えている『山火』の同人である。情緒的な言葉の使い方は徹底排除だ。「嬉しい」とか「悲しい」、「寂しい」などという言葉は別に置き換えるような指導が入る。例えばこの日の会員句に「鍋の葱をひとりじめ」という句があった。この「ひとりじめ」という使い方がいけないという。

Dsc00166  俳句談に熱が入ってきた。その都度お酒が進んでいく。ビールで乾杯したのだが、先生が自分の倉庫から頂き物という日本酒を出してきた。わが高校の先輩Senshuさんは、日本酒に目がない。どんどん冷酒が進んだ。結局、なんだかんだで二升も空けただろうか。それにしても、写真にある【越生梅林 純米吟醸原酒】は美味しかった。

 また私に対して、この会で長老の一人Asumiさんが「事務局がしっかりしているので、この会は続いているのだ」とお褒めの言葉をいただいた。会員のTaeさんも、「会報がしっかりしているので、この会に出る張り合いがある」と絶賛だった。Yamahiko先生までが、「私はいろいろな俳句会を主宰してその会ごとの会報を出しているが、この会の会報が最高。編集のセンスがあるヨ」と果報な言葉をいただいた。私は単純な人間なので、褒められるとすぐにも天に昇ってしまう。今後も続けよう。

 午後1時に始まった会だったが、9時近くになったので、もうお開きにしようよ。この日は、心地良い酔いだったね。

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コメント

みっちぃ
コメントありがとう
それにしても今年も飲んでしまいました。
良い仲間があったればこそです。
やっと一段落しました。
胃を癒すために那須に来ています。
2~3日、冬籠りをします。

投稿: シンさん | 2013年12月22日 (日) 15時56分

学んで、プレイして、それにしてもよく食べて飲んでたのしそうですね

連日の忘年会も、体力入りますよね~`;:゙;`;・(゚ε゚ )ブッ!!

投稿: みっちぃ | 2013年12月22日 (日) 10時33分

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