№531 6月に読んだ本
早いもので、今年も半年が過ぎてしまった。何か、毎日が跳ぶように過ぎていく感じだ。良いものなのか悪いものなのかは分からないが・・・。
毎月始めには、前月の「読書生活」を反省して、次月への決意としている。
6月は12冊、4084ページの読書量だった。今年に入って最低の水準だ。その訳は後で述べるとして、この3~4年の半年間の読書量を見てみたい。1~6月の前半期で見ると、
現役時代の2005年は57冊・20251ページ、2006年は52冊・21211ページ、退職後の2007年は84冊・28139ページ、2008年は62冊・23862ページ、そして今年2009年は79冊29167ページだった。読了ページ数で見ると、今年は過去最高である。段々と「読書」がわが生活の一部として定着してきていることがわかって喜ばしい。
さて、6月はどんな本に感動したのだろうか。
苦労して読んだのが、篠田節子『弥勒』(555ページ)だった。読み終わるのに6日間もかかってしまった。結果として、この本が6月の足を引っ張る結果になった。だが、今だもってこの本は、私の中に印象深く残っている。
インドとチベットにはさまれた、人口20万人のパスキムという架空の国の話だった。きわめて平和な王国にクーデターが起き、王様がその座を追われた。原始共産主義的な思想の持主が権力を握ることになった。その結果、国が目茶目茶になってゆく過程の話だった。この小説を読みながらカンボジアの運命、北朝鮮の来るべき近未来など、考えさせられることが多かった。
村上春樹『1Q84』が、ものすごい勢いで売れているようだ。ニュースにならな
い日はないほどだ。今日もニュースを見ていると、第1巻は100万部を突破したとのことだ。私はベストセラーを読まない主義を通しているのだが、さすがにこの本だけは読むことにした。
村上特有のファンタジー本だった。『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』以来の暗喩に富んだ書き下ろしの本だ。村上ワールド独特なのだろうが、1000ページを超えるものにも拘らず、充分に語りつくせていない、一種の物足りなさを感じた。あんなに露骨なSEX描写があっては、中・高校生には薦められないのではないか。過激とまではいかないとしても・・・。
6月はさらに、大切な本を読んだ。沢木耕太郎『深夜特急』の3部作だ。17~8年前に読んでいるが、いつか再読しようとは考えていた。それがついに実現した。読んでみてあらためて思ったのだが、この本は旅する若者にとっては旅情をかきたてられるバイブルだ。この本の以前には、小田実『何でも見てやろう』という旅の本があったが、それ以上だ。これを機会に『何でも見てやろう』も読んでみるつもりだ。
Mochiちゃんの社長就任でいただいた外山滋比古『新エデターシップ』も読ん
でみた。申し訳ないが、なんだかよくわからない本だった。何でもかでもエデターシップで片付けられては叶わないな。もっと言葉を限定的に使ったほうが、論理がはっきりしてくるのではないかな、と思った。
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